8/24「となコス」レポート(1/2)

今回はコスプレイベントでのポートレート撮影を紹介する。

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ニコンD200
AF-S DX Zoom-NIKKOR 12-24mm f/4G IF-ED
18mm F11 1/320秒
ISO100 マルチパターン測光
WB:5300K RAW
現像ニコンCapture NX2
Panasonic PE-60SG マニュアル発光

作品は不朽の名作『幽々白書』。
モデル
蔵馬(南野秀一):薫 様
妖狐蔵馬    :銀 様

撮影コンセプトは「光の魔術師」と名高い肖像画家「レンブラント」の技法より着想を得た。
強力なストロボを使用し、絞り込むことで雑然とした周りの背景を闇に沈め、
モデルのみが光に浮かび上がるように撮影したのだ。

蔵馬は作品随一の端正なキャラ、絵にならないはずがない。
慈愛と冷酷さを併せ持つ魅力的な人物だ。

以下は8/24TFTにて開催された「となコス」での記録である。





次の作品は新進気鋭のライトノベル作家『西尾維新』原作、独特の表現世界で知られる『シャフト』制作のアニメ『化物語』。私の最も好きな作品である。

このイメージはさながら怪異の専門家「忍野メメ」と最強の吸血鬼「忍野忍」の住む学習塾廃墟。夜、隙間より月光が差し込み、闇に潜む二人を照らし出す。

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ニコンD200
AF-S DX Zoom-NIKKOR 12-24mm f/4G IF-ED
14mm F11 1/800秒
ISO400 マルチパターン測光
WB:5300K RAW
現像ニコンCapture NX2
Panasonic PE-60SG マニュアル発光

モデル
忍野メメ:ゆう 様
忍野忍:ねこ 様

撮影環境は後ろへの引きもなく、かつ被写体の回りは人であふれかえっているという難しい条件であった。
そこであえてストロボの幕切れを起こすシャッタースピードまで上げることで、両サイドを暗く闇に落とし込んだ。これにより、光はグラデーションの掛かったスリット状となり、より狭く中央部のみを照らし出すことができた。

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ニコンD200
AF-S DX Zoom-NIKKOR 12-24mm f/4G IF-ED
14mm F11 1/800秒
ISO400 マルチパターン測光
WB:5300K RAW
現像ニコンCapture NX2
Panasonic PE-60SG マニュアル発光

ポーズを変更してもう一枚。
世界のバランスを調整するべく、最強の吸血鬼の心臓をいつの間にか抜き取り弱体化させ、自分の名の一部を与えることでその存在を縛った忍野メメ。
その実力を認めつつも、恨みがましく背を向ける忍野忍。

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[設定同上]

今回使用したのが私の仕事においても欠かせない存在、大型のグリップストロボPanasonic PE-SG60だ。
カメラの高感度特性が強化された近年、ストロボと言えば一般に高い調光性能を持ったクリップオンタイプが主流で、時代遅れの感があったPE-SG60は昨年あえなく廃盤となった。だが堅牢性、信頼性、圧倒的な光量、そしてマニュアル操作の容易さにおいて私はこれ以上の物を知らない。
さらにこのグリップタイプのストロボは電源部と発光部が分かれており、発光部は見た目の割に軽量。片手で発光部を上に高く掲げ、光を下に向けて降らせることも容易だ。これにより、被写体の陰は下に落ち、背景は暗く落ち込んだ写真を撮ることができる。

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人にあふれかえる会場での撮影において、作品のイメージを崩さず、広角レンズを使いつつも被写体だけにスポットライトを当てる今回の試みは、改善の余地も残しつつも一応の成功を見たといえる。


私信:撮影に快く応じていただいた皆さん、ありがとうございました。
またお会することがあればよろしくお願いいたします。
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by ume13years | 2011-08-27 21:17 | 肖像写真
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