ギャラリー「動物写真」

タイトル【水妖(みずあやかし)】
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D7000
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
120mm
F4 1/320秒
ISO 1400(ISOオート)
スポット測光 WB:オート
AF-C(3Dトラッキング)
高感度ノイズ除去弱め
JPG Basic-8bit
撮影地:多摩動物公園

2012/1/4撮影
被写体:コツメカワウソ

洋の東西を問わず水難事故への恐れが、さまざまな伝説を生んできた。

ギリシャ神話の怪物スキュラを始め、欧州のウンディーネ、ローレライ、セイレーンなど水の怪異は共通点として美しい乙女の姿に化け、油断した旅人を食い殺したり水に引きずり込む獰猛な性質を持っている。

そしてここ、極東の日本にも美しい乙女に化ける水妖の存在が伝わっている。



有名な水の怪異である河童と双璧をなす存在として「獺(カワウソ)」が上げられる。
狐狸や狢などとともに人を化かす存在とされ、童形の河童に対し、こちらは主に美しい乙女に化けて魅了された人を水中に引きずり込んだという。

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伝承の中のカワウソは恐ろしい存在だが、残念ながらニホンカワウソは乱獲や開発により1979年を最後に姿を消したという。

今回撮影したのはコツメカワウソ。インド〜東南アジア〜中国南部に掛けて広く生息し、水中で魚やカエル、ザリガニ等を補食する。
特にマレーシアでは本種を飼いならし、魚の追い込み漁に使役するという伝統的な漁法が知られており、川鵜(カワウ)を使った鵜飼いと共通性がある漁労文化が興味深い。

胴長短足の細長いフォルム、ユーモラスで愛くるしい表情ではあるが、その俊敏さと時折のぞかせる険しい表情は「水妖」の伝説もまんざらではない、ハンターとしての凄みを感じさせる。
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by ume13years | 2012-02-02 22:17 | ギャラリー
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