ギャラリー「風景写真」

タイトル【都外れの逢魔時】
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D7000
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
120mm
F11 1/30秒
ISO 100
マルチパターン測光 WB:オート

撮影地:名越切り通し
2012/1/29撮影

中世の要塞都市、鎌倉に至る鎌倉七口のなかで最も急峻な峠道で知られるのが「名越切り通し」。
その名前は「難越し」を現している、都外れの防衛拠点、いわゆる境界線である。



現在でも鎌倉時代の雰囲気を最も良く残す古道として保存されており、
道沿いの崖上には岩壁をくり抜いた「やぐら」と呼ばれる遺構がそこかしこに残されている。
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この「やぐら」と呼ばれる人工の洞穴群は元々防衛拠点としての陣地、あるいは武器庫の跡とも考えられているが、後に鎌倉武士達の墓として利用されるようになっていった。
この古道はそれだけに、黄昏時には言い知れぬ寂寥感に包まれる。

現代において夕暮れ時はマジックアワーと呼ばれ、非日常的なドラマチックな雰囲気を演出し、我々写真愛好家にシャッターチャンスを与えてくれる存在だ。

だが古くは闇が訪れる黄昏時を「逢魔時」あるいは「大禍時(おおまがとき)」と呼び、常世より魑魅魍魎が湧いてくる時間帯として畏れられたという。
また多くの怪異はこのような町外れの境界に現れるものとされていた。

美しい風景だが、どことなく妖しい雰囲気も漂っているのはその為かもしれない…。
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by ume13years | 2012-02-04 16:24 | ギャラリー
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