撮影技法「肖像写真(多灯ライティング)」

タイトル【1000の言葉】
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2/19 manaSTUDIO
作品「FFX-2」
ユウナ(歌姫)役:桜花さん

桜花さんと二人でのスタジオ撮影。
この日は私も久しぶりにコスプレを楽しみ、カメコレイヤー同士による技術交流、研鑽を目的とした試みとなった。

私の撮影ターンではステージのあるスタジオを生かし、コンサートライブを意識したライティングを試した。





D7000
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
クロスフィルター使用
F8-11 1/160秒 ISO100
マルチパターン測光
WB:5260K RAW
ストロボ SB910 SB700


ストロボはクリップオンの大中2灯をライトスタンドにセットし、被写体を挟むように左右に配置。
ライティングの目的は陰影を生み出すことで画面に立体感を与えること。
言い換えれば被写体にきれいな影を付けてあげることだと私は理解している。
(絵画でも輪郭線だけでなく、影を描き入れることで立体感が出ることを経験的にご存知だと思う)

調光は基本TTLで、左強め、右弱めの光量差を設定し、イメージを作った。
表情を見せたいシーンでは左側のメインライトは真横よりやや手前に引いた。
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右側のストロボは、縁を明るく照らすリムライトとして使用。
こちらは真横よりやや奥に配置する。
被写体の縁取りに光彩を与えることで背景から浮き上がり、また黒背景に髪が沈まないようにしている。

照射面積の広い銀傘を使用した冒頭の写真に対し、これらはメインライトにグリットをはめ、ピンポイントで顔周辺部のみに光を送った。
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続く動きを見せるシーンでは、輪郭を浮き立てるようにセッティング。
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左側のストロボも真横にセットし、両サイドの縁を照らすリムライトを意識した。
これにより、被写体の動きのあるディテールを強調した。
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これくらいオーバーアクション気味の方が舞台映えする。

こちらは左のストロボにロスコのB-6フィルターをパーマセルで固定し、舞台照明の雰囲気を出した。
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右側のストロボはあえて白色光のままとし、顔は自然な色合のまま残した。
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お互い写真の勉強をしていることもあり、
桜花さんは私の行動から、何を考え、どうしたいのかをすぐに理解してくれたため、常に先回りして私の要求に応え、驚くほどスムーズに撮影できた。

カメラマンは自分が持っているイメージや、やっていることをモデル役に説明すること。
すなわち「コミュニケーション」が、作品づくりにおいては重要であると改めて感じさせてくれた。
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by ume13years | 2012-03-15 23:42
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